ウガンダ滞在記(ウガンダに行ってきました)。 | 08:36 |
会社の休みを使って6月29日〜7月4日までウガンダに行ってきました。滞在記です。
6月29日
関空発〜ドバイ経由〜エンテベへ
午後3時 2年ぶりのウガンダに到着
前回訪問時はウェットシーズンで到着も夜であったため、この乾燥した空気や昼間の強い日差しには懐かしさを感じなかったが、空港から首都カンパラ方面へ向かう途中で見た街の様子はとても懐かしかった。人と野菜・果物でごった返すマーケット、排気ガスで汚れた空気と車と人とが混ざった活気。
到着した日は、MUKWANO活動メンバーである、たけちよさんの友人ムソケさんと初めて会い、一緒に夕食でビールと豚肉を食べに行った。翌日からの旅に備えて22時に就寝。
6月30日
カンパラ〜ルワマグア〜サマニャの丘:MUKWANOホームへ
朝9時カンパラのタクシーパークから車に乗り込み走ること5時間。サマニャの丘のふもとの町、ルワマグアに到着。ホームのリーダーセンキマ氏と2年ぶりの再会を果たす。
ルワマグアから40分ほど歩いて丘を上がるとついに懐かしい景色が飛び込んできた。と同時に子ども達が次々とこちらへ走ってくるのが見える。
一番目に必死に駆けてきてくれた子どもを抱き上げたとき、笑顔がキラキラしていて本当にうれしくなった。
たくさんの子ども達に囲まれながらホームへ向って進むと目の前から「Hi Asami Suzuki」となつかしい声を聞く。
サリーだ。彼の顔を見たとき、「又戻ってくね」と2年前に子ども達とした約束が果たせたんだと実感した。
おみやげのお菓子に目がきらきらと輝いている子ども達。一人ひとりにひとつひとつ手渡してあげたら大事そうに受け取って中にはお菓子の袋さえも喜んで大切そうに幸せそうに握っている子どももいる。「お金を手にしない子どもが、店でしか買えないチョコやキャンディーをもらったらそれはうれしいだろうな」と考えていた。ところが私をもっとビックリさせたのはあれだけ大事そうに受け取ったチョコのほんの小さなひとかけらを半分食べて残りの半分を私に手渡す子どももいるのだ。
ウガンダは貧しいが、思いやりの心を持って決して奪い合わず、自分のものも人に分けることができる、そんな人が多いような気がする。人間味にあふれた素敵な国だ。
7月1日
朝から山を下ってその日の昼食&夕食のマトケバナナを買いにいく。このマトケ隊は力の要る仕事なので比較的学年が上の子ども達が担当している。朝8時、まだ日差しが強くなく山を下る時点ではそこまでハードに感じない。ただ裸足で岩がごろごろした山道を駆け下りてゆく子ども達を見ているとすごいなと感じた。バナナの木を何本か切り倒し束になったバナナ、パパイヤがたくさん収穫できた。収穫というより実際はオーナーに払った金額分だけのバナナを分けてもらうというシステム。この仕事が大変なのは実はここから。収穫したバナナを頭に乗せて、来た道のりを、山を一つ登らなければならない。挑戦したが頭に乗せたバナナのバランスをとるための腕と重いバナナを支えている首がしばらくすると耐えられなくなる。子ども達が「代わるよ?」と声を掛けてくれるが自分より15歳も離れた子が頑張っているのにこれすら手伝えないなんて甘すぎると思い「大丈夫」と言葉を返す。結局、山を半分登ったところでリタイヤしてしまう。バナナを買うのに朝からこんなに汗をかいてドロドロになったのは初めてで楽しかった。
午後
センキマ氏とムソケさんと3人でバイクに乗り山をいくつも越え子供だけで生活している世帯をいくつか訪問し、MUKWANOホームスクールよりさらに狭い教室しかない学校を訪ねた。
学校に通える子どもはまだ幸せで、それすらできない子どももまだたくさんいる。食事も出来ない子どももたくさんいる。本当に本当に問題は山積みだ。その問題はやっぱり自分の目で見て実感することが大切だと思った。
午後の日差しは強くて厳しいが、ここサマニャの丘の自然は贅沢だ。バイクに乗って山を駆け巡ると緑が日に当たって光っているのでとても贅沢な午後の時間を過ごしている気になる。
夜、東京の星空は高層ビルに隠れ上のほうの1部しか見ることが出来ない。ここサマニャの星空は今まで経験したことのないような美しい星空。建物もなく電気もない。ただ真っ暗な丘の頂上で360度ドーム型に星が見える。プラネタリウムそのもの。この星空は2度目の訪問を決めたきっかけのひとつ。最高の贅沢。
7月2日
MUKWANOホームの子ども達に別れを告げ山を降りる。明日はカンパラに帰らなければならないから今日はルワマグアに泊まることになる。
この3日間で髪の毛、体中が土まみれになっていたのでヘアサロンに挑戦しシャンプーをしてもらうことに。仕上げにウガンダ特製のココナッツオイルを頭に塗りたくられ頭がてかてかになる。
この日は夕方5時くらいから村の中のベンチでセンキマ氏とムソケとビールを飲み始める。
気がつけば次々といろんな人と自己紹介をして7人くらいで輪になって飲むこととなった。村のチェアパーソンやセンキマ氏の兄弟たち、友達……コーラをご馳走してくれたり、日本に持って帰れとパッションフルーツやパンケーキをくれた。
今回の旅では子ども達の再会を果たし、初めて出会ったウガンダの人たちから暖かく迎え入れてもらい、さらにウガンダが好きになった。
子ども達のきらきらとした笑顔、すすんで「Welcome」と輪に入れてくれる村の人々、これらすべての経験が私を何度でもウガンダへひきつける。
これから先もMUKWANOで自分の力を注ぎ続けたい。今の子ども達の将来まで見届けたい。そのためにも、継続的に愛情を注ぐことが大切だと感じる。
鈴木 麻美
6月29日
関空発〜ドバイ経由〜エンテベへ
午後3時 2年ぶりのウガンダに到着
前回訪問時はウェットシーズンで到着も夜であったため、この乾燥した空気や昼間の強い日差しには懐かしさを感じなかったが、空港から首都カンパラ方面へ向かう途中で見た街の様子はとても懐かしかった。人と野菜・果物でごった返すマーケット、排気ガスで汚れた空気と車と人とが混ざった活気。
到着した日は、MUKWANO活動メンバーである、たけちよさんの友人ムソケさんと初めて会い、一緒に夕食でビールと豚肉を食べに行った。翌日からの旅に備えて22時に就寝。
6月30日
カンパラ〜ルワマグア〜サマニャの丘:MUKWANOホームへ
朝9時カンパラのタクシーパークから車に乗り込み走ること5時間。サマニャの丘のふもとの町、ルワマグアに到着。ホームのリーダーセンキマ氏と2年ぶりの再会を果たす。
ルワマグアから40分ほど歩いて丘を上がるとついに懐かしい景色が飛び込んできた。と同時に子ども達が次々とこちらへ走ってくるのが見える。
一番目に必死に駆けてきてくれた子どもを抱き上げたとき、笑顔がキラキラしていて本当にうれしくなった。
たくさんの子ども達に囲まれながらホームへ向って進むと目の前から「Hi Asami Suzuki」となつかしい声を聞く。
サリーだ。彼の顔を見たとき、「又戻ってくね」と2年前に子ども達とした約束が果たせたんだと実感した。
おみやげのお菓子に目がきらきらと輝いている子ども達。一人ひとりにひとつひとつ手渡してあげたら大事そうに受け取って中にはお菓子の袋さえも喜んで大切そうに幸せそうに握っている子どももいる。「お金を手にしない子どもが、店でしか買えないチョコやキャンディーをもらったらそれはうれしいだろうな」と考えていた。ところが私をもっとビックリさせたのはあれだけ大事そうに受け取ったチョコのほんの小さなひとかけらを半分食べて残りの半分を私に手渡す子どももいるのだ。
ウガンダは貧しいが、思いやりの心を持って決して奪い合わず、自分のものも人に分けることができる、そんな人が多いような気がする。人間味にあふれた素敵な国だ。
7月1日
朝から山を下ってその日の昼食&夕食のマトケバナナを買いにいく。このマトケ隊は力の要る仕事なので比較的学年が上の子ども達が担当している。朝8時、まだ日差しが強くなく山を下る時点ではそこまでハードに感じない。ただ裸足で岩がごろごろした山道を駆け下りてゆく子ども達を見ているとすごいなと感じた。バナナの木を何本か切り倒し束になったバナナ、パパイヤがたくさん収穫できた。収穫というより実際はオーナーに払った金額分だけのバナナを分けてもらうというシステム。この仕事が大変なのは実はここから。収穫したバナナを頭に乗せて、来た道のりを、山を一つ登らなければならない。挑戦したが頭に乗せたバナナのバランスをとるための腕と重いバナナを支えている首がしばらくすると耐えられなくなる。子ども達が「代わるよ?」と声を掛けてくれるが自分より15歳も離れた子が頑張っているのにこれすら手伝えないなんて甘すぎると思い「大丈夫」と言葉を返す。結局、山を半分登ったところでリタイヤしてしまう。バナナを買うのに朝からこんなに汗をかいてドロドロになったのは初めてで楽しかった。
午後
センキマ氏とムソケさんと3人でバイクに乗り山をいくつも越え子供だけで生活している世帯をいくつか訪問し、MUKWANOホームスクールよりさらに狭い教室しかない学校を訪ねた。
学校に通える子どもはまだ幸せで、それすらできない子どももまだたくさんいる。食事も出来ない子どももたくさんいる。本当に本当に問題は山積みだ。その問題はやっぱり自分の目で見て実感することが大切だと思った。
午後の日差しは強くて厳しいが、ここサマニャの丘の自然は贅沢だ。バイクに乗って山を駆け巡ると緑が日に当たって光っているのでとても贅沢な午後の時間を過ごしている気になる。
夜、東京の星空は高層ビルに隠れ上のほうの1部しか見ることが出来ない。ここサマニャの星空は今まで経験したことのないような美しい星空。建物もなく電気もない。ただ真っ暗な丘の頂上で360度ドーム型に星が見える。プラネタリウムそのもの。この星空は2度目の訪問を決めたきっかけのひとつ。最高の贅沢。
7月2日
MUKWANOホームの子ども達に別れを告げ山を降りる。明日はカンパラに帰らなければならないから今日はルワマグアに泊まることになる。
この3日間で髪の毛、体中が土まみれになっていたのでヘアサロンに挑戦しシャンプーをしてもらうことに。仕上げにウガンダ特製のココナッツオイルを頭に塗りたくられ頭がてかてかになる。
この日は夕方5時くらいから村の中のベンチでセンキマ氏とムソケとビールを飲み始める。
気がつけば次々といろんな人と自己紹介をして7人くらいで輪になって飲むこととなった。村のチェアパーソンやセンキマ氏の兄弟たち、友達……コーラをご馳走してくれたり、日本に持って帰れとパッションフルーツやパンケーキをくれた。
今回の旅では子ども達の再会を果たし、初めて出会ったウガンダの人たちから暖かく迎え入れてもらい、さらにウガンダが好きになった。
子ども達のきらきらとした笑顔、すすんで「Welcome」と輪に入れてくれる村の人々、これらすべての経験が私を何度でもウガンダへひきつける。
これから先もMUKWANOで自分の力を注ぎ続けたい。今の子ども達の将来まで見届けたい。そのためにも、継続的に愛情を注ぐことが大切だと感じる。
鈴木 麻美