シンポジウムに出て | 12:53 |
国連児童基金、日本水フォーラム、国連開発計画、世界銀行主催、水と衛生シンポジウム 国際衛生記念「アフリカとアジアへの行動に向けたプラットフォーム」を聞きに行きました。とても印象に残るシンポジウムで、ムクワノの孤児たちのことを、遠く日本に住む私たちが考える上でもヒントになるものが多いなあと思いました。少し感想を書かせていただきます。
(ユニセフの報告によると)現在世界では、適切な衛生施設(トイレ)がなく、「手洗い」などの適切な衛生観念や習慣が普及していないために、毎日何千という女性や子どもが下痢性疾患などの予防可能な病気で命を落としているといいます。
世界人口の4割にあたる約26億人(うち子どもは9億8000万人)のこうした危機的な状況におかれているとのことです。高村外務大臣をはじめ国際機関の方が、皆さんさまざまな角度からこの状況の改善について話しておられました。
私事になるのですが、ウガンダに1年滞在した際に最も恋しかったものは、日本食でなく「お風呂」であったのをふつつかながら思い出していました。また、田舎であるラカイ県に滞在した折は、「お風呂」以前に安全な飲み水を渇望していたのを今でもはっきりと覚えています。遺児の家を回っていた際に、どうにも喉が渇き水を頼んだときに味噌汁のように濁った水を「病気になりませんように」と思いながら、ほんの少し飲んだときのことが頭をよぎりました。
私たち日本人1人が1日に使用する水は300リットル以上だそうです。そのうち、50リットルはトイレに使われているとのことです。UNDP「人間開発報告書2006」は、人間の基本的権利として、すべての人が1日20リットルの安全な水を利用できるにすべく勧告しています。そして、安全かどうかわからない20リットルの水ですらムクワノホームの子どもたちは毎日、何時間もかけて運んでこなければなりません。日本に生きる私たちにとっては信じられないことでしょうが、なんと「水を得る」そのことだけでも本当に困難なのです。今回のシンポジウムを通じて、今後も考えていかなければならないヒントをもらったように感じています。
本田 幸久
(ユニセフの報告によると)現在世界では、適切な衛生施設(トイレ)がなく、「手洗い」などの適切な衛生観念や習慣が普及していないために、毎日何千という女性や子どもが下痢性疾患などの予防可能な病気で命を落としているといいます。
世界人口の4割にあたる約26億人(うち子どもは9億8000万人)のこうした危機的な状況におかれているとのことです。高村外務大臣をはじめ国際機関の方が、皆さんさまざまな角度からこの状況の改善について話しておられました。
私事になるのですが、ウガンダに1年滞在した際に最も恋しかったものは、日本食でなく「お風呂」であったのをふつつかながら思い出していました。また、田舎であるラカイ県に滞在した折は、「お風呂」以前に安全な飲み水を渇望していたのを今でもはっきりと覚えています。遺児の家を回っていた際に、どうにも喉が渇き水を頼んだときに味噌汁のように濁った水を「病気になりませんように」と思いながら、ほんの少し飲んだときのことが頭をよぎりました。
私たち日本人1人が1日に使用する水は300リットル以上だそうです。そのうち、50リットルはトイレに使われているとのことです。UNDP「人間開発報告書2006」は、人間の基本的権利として、すべての人が1日20リットルの安全な水を利用できるにすべく勧告しています。そして、安全かどうかわからない20リットルの水ですらムクワノホームの子どもたちは毎日、何時間もかけて運んでこなければなりません。日本に生きる私たちにとっては信じられないことでしょうが、なんと「水を得る」そのことだけでも本当に困難なのです。今回のシンポジウムを通じて、今後も考えていかなければならないヒントをもらったように感じています。
本田 幸久